第9回:株式会社アジラ

町田から世界へ!を目指すスタートアップ企業 セキュリティーやスポーツにAIを

写真左:株式会社アジラCMO(チーフマーケティングオフィサー) 溝呂木聰
写真右:株式会社ゼルビア パートナー事業部 伊東祥明

VOICeSは、FC町田ゼルビアを熱くご支援くださっているパートナー企業様の『声』をお届けするコンテンツです。
第9回目となる今回は、株式会社アジラの溝呂木聰CMO(チーフマーケティングオフィサー)をお招きし、話を伺いました。

ゼルビアとアジラの共通点、それは「町田から世界」を目指していること!
サッカーとAIという全く違うフィールドで世界を目指す両者が、青城祭でタッグを組みます。

どうぞ最後までお楽しみください!

目次

株式会社アジラ様は2020年からパートナー企業としてご協賛いただいていると伺いました。最初のきっかけは?

2020年の3月末、私が新規のパートナー企業候補を探す時にふと、「Twitterを使ってみよう!」と思ったことが最初のアプローチのきっかけです。

Twitterとは、面白いですね。

「町田 経営者」「町田 代表取締役社長」「町田 CEO」で検索したところ、アジラ様の木村大介社長を見つけました。どんな企業だろうか、とホームページをチェックすると、行動認識AIなどを主な事業内容とした会社で面白そうだと思いました。そこでホームページの問い合わせ欄から、「一度お話をさせて下さい!」とダイレクトメッセージを送らせていただきました。

そこから先はどういったアプローチを?

ありがたいことに木村社長はもともとゼルビアを応援していただいている方で、1時間30分ほど、オンラインミーティングをさせていただきました。これは良い関係性を構築できそうだなと思えた時間となりました。

-好感触ですね!

当初は「スタートアップ企業なので、まだそういったフェーズではない」とおっしゃっていたのですが、昔からゼルビアのことを応援していただいていたことも心強かったですし、AI関連事業で町田で起業されてらっしゃる会社さんも貴重だったので、「これは絶対に逃さないぞ!」と、頑張りました(笑)。
社長の木村はもともと町田在住で、自身の子どもが小さい頃には、一緒にこの野津田公園にもよく来ていたようです。10年以上前からゼルビアさんのことを応援していることがベースにある中でお声掛けいただきました。

早速、1つの形として、この町田GIONスタジアムにアジラ様の「違和感検知アノラ」を導入されているとか。

昨年末から導入しています。「違和感検知アノラ」はスタジアムやテーマパークと相性が良いなと思っていましたし、ちょうどアジラ様側も実証実験をしつつ、ノウハウやデータを蓄積していきたいという想いもあったことで、お互いの利害関係が一致しました。私たちとしても、安心・安全なスタジアムを目指しているので、お互いに必要な部分や需要と供給がマッチした形で導入することになりました。

「違和感検知アノラ」の機能性について、簡単にお聞かせ下さい。

「違和感検知アノラ」は防犯カメラの映像からトラブルに繋がりそうな違和感行動を検知することができます。例えば、この公園内で誰もいないところで人が倒れたケースや、自動販売機前での違和感のある行動をした場合、AIが自動で検知し、アラートとして通知されます。

ある種の“見守り”のようなものでしょうか。

弊社は自動で映像から骨格を抽出できる技術がありますし、長年の映像解析の蓄積とノウハウによって、行動を認識・把握しています。何が通常行動にあたり、何が異常行動なのか。その線引きは難しい面もありますが、情報をさらに蓄積していくことで、今後もさらにセキュリティーの面でお役に立てると思っています。人の目で多くの映像を追い切るにしても限界がありますから。

確かにセキュリティー面での効果は大きそうです。

例えば日本の警備業界の現状は、人手不足で、かつ高齢化が進んでいると言われています。人手不足を解消する一手にもなると思いますし、ましてや防犯カメラは録画しているケースがほとんどでリアルタイムに全ての状況をチェックすることは困難です。その中で「違和感検知アノラ」は多数の行動を自動で検知できますし、リアルタイムでアラートを出せます。公園や商業施設で違和感検知システムを導入していることを謳えば、いろいろな抑止効果にも繋がります。

スポーツの面に役立てることはできそうですか。

例えば、膝下のスピードなのか、腰の動きなのか、腕の振りの大きさなのか。それは今後解析する必要性はありますが、一流選手とそうではない選手の間には何か違いがあるはずです。体の動きを検知し、解析することでそれが明確化するかもしれません。もしくは選手の調子が良い日と悪い日がある中で、コーチが見れば感覚的には分かることを数値化し、“見える化”することにより、データとして共有できる強みもあると思います。また単純に把握できるデータ数も劇的に変わります。人がやることには物理的な制限がありますから。

昨年末にスタジアムに導入してからの反響はいかがですか。

まだ実証の段階です。現状は事例を抽出して、異常行動の線引きをしている状況です。あとは弊社のホームページにスタジタムのリリースを掲載したことで過去一番の閲覧数を叩き出しました。またAIによる検知システムがある方が良い、といったお声掛けをいただくことで、会社としてのあるべき姿を再認識させていただきました。

ホームゲームイベントの企画について、双方からアイディアが出たと伺いました。どんなイベントを企画されているのですか。

8月29日のヴァンフォーレ甲府戦で青城祭(せいじょうさい https://www.zelvia.co.jp/seijosai/)という夏祭りイベントを実施するのですが、その当日までの盛り上げ企画アイディアをアジラ様と出し合いました。 私たちはサッカークラブであるため、選手が登場することで多くの方に興味を持っていただけるだろうと考えました。 そして、選手がFKやドリブルを「アノラ」を使って骨格を抽出し、「この選手は誰でしょう?」というスケルトンクイズ(https://www.zelvia.co.jp/news/news-177687/)を実施することにしました。

そのクイズ、絶対当てたい!

「アノラ」自体の告知にもなりますし、アジラ様の社名を広く知らせることができるので、win-winの企画ができたと思っています。
「骨格だけを抽出すると、こうなるのか!」と、コアなファン・サポーターの方々もクイズをやる気になってくれるのかなと期待しています。膝下の動きとか、膝の上げ方などが答えのヒントになるかなと思っています。
来場者5000人に無料配布する青城祭のシャツにアジラ様のロゴを出していただくのですが、それ以外にもアジラ様がどんな企業であるのか。町田の方々に広く知っていただく良い機会になればうれしいです。

パートナー企業としてご協賛いただいている理由の1つに、「お互い2、3年中に目指すところがあり、切磋琢磨できる」とあります。この言葉の真意は?

弊社としては、この2、3年での上場を目指しています。ゼルビアさんもJ1昇格という目標を掲げていますし、お互いにそうした明確なゴールがある中で、目標に向かって突き進んでいくことに親近感を覚えます。こうして協賛させていただいているのも、お互いのスタンスが近いと感じているからです。クラブスローガンである「町田から世界へ」「町田を世界へ」を検索すると、1位から上位はゼルビアさんが支配していますが、その次に弊社が出てきますよ。

「町田を世界へ」。そのスローガンの実現に向けて牽引する、"2トップ”ですね!

そのうち、ウチが1位になりますけどね(笑)。
アジラ様とはゼルビアがJ1へ行くのが先か。アジラ様が上場するのが先か。どちらが先か、というお話をさせていただいています(笑)。お互いに切磋琢磨しつつ、競い合いながら高め合っていける良い関係性を構築できていると思っています。
弊社の技術を活かすことにより、スポーツの分野での技術力向上や、数値化することでチーム力アップに繋がるといった形で、何かお役に立てればと考えています。今後もいろいろな展開ができるように、弊社としても力を蓄えていきたいです。ただゼルビアさんには1年でも早くJ1へ上がっていただくのは一向に構わないのですが、あまりウチのことは置いてきぼりにしないで下さいね(笑)。
今季は上位につけているので、パートナー企業様からの期待値が大きいことはひしひしと感じています。最後にせっかくなので、8月24日のイベントの告知をされてはいかがでしょうか?
ありがとうございます。8月24日にAI関連の町田の企業4社が集まり、小学校高学年とその保護者の方に向けたオンラインイベント(https://pr.asilla.jp/entry/machida_ai_20210714)を開催します。AIが普及することで、純粋に今後世の中はどうなっていくか。AIがどう絡んでいくのか。現状はこうで、今後はこんなことができるといったことを広めていきたい、考えるきっかけを作りたいという想いで開催します。
1人でも多くの参加者が集まることを願っています。本日はお忙しい中、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
社名:株式会社アジラ

カテゴリー:オフィシャルクラブパートナー

業種:情報・通信業

代表取締役: 木村 大介

公式サイト:https://www.asilla.jp/

所在地:〒194-0021 東京都町田市中町1-4-2

記事一覧へ