オフィシャルクラブパートナー
第13回:株式会社タマパーク
クラブを長年支援!ゼルビアに”ハマった”社長の想いとは
2021年12月20日
FC町田ゼルビアは、ファン・サポーターの皆様をはじめ、パートナー企業・行政・地域の皆様など、様々な方々に支えられ、活動しています。
活動していく中で、「FC町田ゼルビアを熱くご支援くださっているパートナー企業の皆様の『声』をもっと届けたい」という想いから、新たに特設コンテンツとして「VOICeS」を発足しました。
第13回となる今回は、株式会社タマパークの雨宮淳 代表取締役社長にお話を伺いました。
パートナー企業のトップでありながら、アウェイ観戦にたびたび出かけていた雨宮社長。
これを読んだら、来シーズンのアウェイ遠征が待ちきれなくなるかもしれません!
また、ゼルビアの様々な転換期をその目で見てきた、まさに「歴史の証人」でもあります。
「お付き合い」から始まったパートナーをここまで続けてくださる理由とは?
最後までお楽しみください!
#1
”お付き合い”から”歴史の証人”へ
今回は株式会社タマパーク様の雨宮淳代表取締役にお話をお伺いします。オフシャルクラブパートナーとしてのお付き合いが始まったのはいつのことでしょうか?
ゼルビアが関東社会人サッカーリーグの2部に所属している時ですから、2006年からですね。下川浩之会長ととあるお店でお会いしたことが全ての始まりです(笑)
そのような始まり方もあるのですね(笑)。
ゼルビアのパートナー企業として、太く短くではなく、細く長く付き合ってほしいとお願いされました。サッカーに対してあまり興味はなかったですが、息子がサッカーをやっていたこともあって、お付き合いで始めました。それで今に至ります
10年以上のお付き合いをありがとうございます!
思い返せば、パートナー企業になった当初は、オフサイドぐらいしかサッカーのルールを知らないような状態でしたね
そこから段々と、クラブを成長させていく下川会長のバイタリティーを肌で感じられてきたのですね
最初にJ2へ昇格した時は、ここまでクラブを引き上げるなんてパワーがあるなと思いました。私もすっかりハマってしまい、2015年のJ2・J3入れ替え戦は大分で直接観戦しました
まさに「歴史の証人」ですね。
こう言っては失礼にあたるかもしれませんが、ホームよりアウェイの方が好きかもしれません。思い出深いのは熊本で震災があった2016年のこと。震災の影響で、当時J2リーグに所属していた熊本とのアウェイゲームが神戸で開催されたため、熊本行きの手配をキャンセルしようと思っていました。すると、熊本の知人から『キャンセルするのはちょっと待ってほしい』と頼まれまして
その知人の方には、どんな意図があったのですか。
現地で試合の映像を見られるようにするから、熊本に来てほしいと。やはり県外の人が来て、お金を落とさないと復興支援は始まらないとのことでした。最終的に、その試合は熊本で、熊本のサポーターに囲まれて見ました
肩身は狭くなかったですか。
鈴木孝司選手が点を取った時は、思わず喜んでしまったのですが、みなさん優しくて…。「点を取ったら喜んでくださっていいんですよ」と懐が深かったです。まさに復興支援のために行った形です
#2
”経営者”としての想い
また最初の接点となった下川会長だけではなく、大友健寿社長とも親交が深いとか。
大友社長が事業部長の頃、アルゼンチン代表風のユニフォームにサッカーをやっている息子と同じ背番号をつけて、遊びで「親父サッカー」なるものをしていまして。その頃からのお付き合いですね
大友社長は事業部長や社長というよりも、プレーヤーとしての印象が強いと。
腐っても元選手ですよね(笑)。元プレーヤーとそうではない人では、モノが違い過ぎる。足さばきが全然違います
同じ経営者として、何か共感できる部分はありますか。
サッカークラブの経営は勝負事がつきものですし、我々の業界とは特性が違います。ただ大友社長は選手の立場を経験しているため、営利追求だけにはならずに、現場や選手の目線を踏まえてバランスを取れると思います
以前からご支援いただいている身として、バックスタンドが完成した「天空の城 野津田」をどんな想いでご覧になっていますか。
全く別物ですよね。メインスタンドを改修している頃はバックスタンドまで造るとは思わなかったです。私が言うのもおかしいですが、石阪丈一町田市長をはじめ、行政のご協力の賜物です
ここまで長く続けて下さっている理由はありますか。
町田で起業しているので、これも地域貢献の1つです。地元のクラブだから支援したい気持ちがありますし、“おらがチーム”の意識も強いですね
パートナー企業になっていただいた当初、ゼルビアに期待していたことは?
繰り返しになりますが、お付き合いだと思っていました。ただカテゴリーが次第に上がっていくと、クラブに対する期待値も高まっていきました。2008年に戸塚哲也さんが監督になった時は、名前を知っている存在だったので、クラブの本気度が伝わってきました
日本を代表する名選手がゼルビアの監督になるんだと。
ゼルビアがプロの監督を雇うんだ、と驚きました。サッカーをそれほど詳しく知らなくても、さすがに戸塚さんの名前は聞いたことがありました。相馬さん(注:相馬直樹前監督)が監督に就任した時もすごいなと思いましたが
福利厚生の面でも、ゼルビアを有効活用して下さっているようですね。
コロナ禍前は、年に1回、社員総出に近い形でホームゲームに出かけ、試合後に全員で写真撮影をすることが通例でした。社員も喜びますし、中には社員の親御さんが福島から参加してくださることもありますよ(笑)
え! わざわざ福島から?
それほど楽しみにしてもらっています。こういうことをしないと社内の理解は得られませんから。皆で協力していく社内体制を作っていく意味でも、ありがたく活用させていただいています
2018年にはゼルビアがサイバーエージェントグループに参画しました。以前からご支援いただいている身として、思うことはありますか。
J1へ昇格するためには、必要な過程だったと思います。勝っていくにはどうしてもお金が必要ですし、クラブがお金を生み出していく仕組み作りは、大事なことだと思います
藤田晋オーナーを筆頭に、クラブのことを尊重する姿勢もありがたいですよね。
藤田オーナーとは以前、一緒に写真を撮らせていただきました。有名人ですからね(笑)
#3
選手の成長から高まる、J1昇格への期待
今後のゼルビアに期待したいことは?
目標に掲げたからには、アジアの前にまずはJ1昇格です。例えばセレッソ大阪がJ2にいた時のように、J1に昇格すれば、アウェイチームのサポーターも大挙して押しかけるでしょうし、野津田が満員になるきっかけにもなると思います
J1昇格。これは皆様が期待されていることです。肝に銘じます
これだけ長く支援していると、在籍年数が長い選手の成長する姿を見るのも、とてもうれしいですね。深津康太選手は年々良くなってますから。選手の成長を目の当たりにできるのは、うれしい限りです
深津康太や中島裕希選手が在籍している間にJ1へ昇格することはサポーターの願いでもあります。
周りの目も変わると思います。J1であれば、地上波で試合が放送される可能性もあります。町田にはこんなクラブがあるんだと認識していただくきっかけになりますよね
佐藤さんは担当者として、タマパーク様と触れ合う中で感じていることはありますか。
雨宮社長とお話をさせていただくたびに、クラブに対する想いをひしひしと感じています。長くご支援下さっている雨宮社長の想いをクラブに還元したいですし、雨宮社長のいつもニコニコとした笑顔やお人柄をお伝えしたくて、ご登場いただきました。新型コロナの状況が改善され、またアウェイの話をたくさんしていただける日が来ることを願っています
そこまで「ゼルビア沼」にハマって下さっているとは…。うれしい限りです!
新型コロナウイルス感染症が広がったことで、当たり前に楽しんでいたことができなくなった。アウェイ遠征を楽しみ、クラブや選手を応援することができない2年間は、とても辛いものでした。コロナ禍が収束すれば、またアウェイ遠征の予定を組みたいと思います。選手と共に全国に出向き応援したいですね!
サッカーのアウェイ遠征はスポーツツーリズムの側面があるというか、アウェイ遠征にもJリーグの醍醐味の部分がありますよね。今回はお忙しい中、ありがとうございました
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