第14回:町田酒造株式会社

勝利の美酒は『里の曙 天空の城ラベル』で!

左:米澤剛 町田酒造株式会社 東京営業所
右:大室 旭 株式会社ゼルビアパートナー事業部

FC町田ゼルビアは、ファン・サポーターの皆様をはじめ、パートナー企業・行政・地域の皆様など、様々な方々に支えられ、活動しています。
VOICeSは「FC町田ゼルビアを熱くご支援くださっているパートナー企業の『声』をもっと届けたい」という想いから始まったインタビューメディアです。

第14回は、町田酒造株式会社の米澤剛様にお話を伺いました。

鹿児島県の奄美大島の酒造メーカーがパートナーになったきっかけや、皆さんご存知の「里の曙 天空の城ラベル」の目指す姿など、ぜひ最後までご一読ください!

目次

本日はよろしくお願いします。 早速ですが、まずはパートナーになったきっかけや背景や想いを、米澤さんに伺いたいと思います。

2年前に東京の営業所にゼルビアさんからお電話を頂き、たまたまその電話をとったのが自分だったんです。 日々いろんな営業電話がかかってくるので何かと理由をつけてお断りしてしまうことが多いんですけど、自分も子どもがサッカーやっているということもあって、少し話を聞いてみようと思ったことがきっかけでした。

実際にゼルビアからの話を聞いてみていかがでしたか?

自分たちはお酒を売っている会社なので、正直なところメリットがなければ協賛は難しいと考えていました。しかしお話を聞いてみるとご一緒できそうな部分は色々あったなと思ったのを覚えています。 東京で営業をしていると「町田で作ってるの?」と言われることもあり、自分たちも全国に販路を伸ばすきっかけとして、町田市を一つの発信の場所としていくのはいいんじゃないかなと思い、会社に協賛について話を持ちかけました。

元々サッカーがお好きだったとのことですが、ご自身でもやられていたんでしょうか?

いえ、自分はほぼ遊びでした。東京にでてきてからは少しやっていましたけど最近は全くでどちらかといえば見る方で、かといって突出してここのチームを応援しているというのも特にはなかったです。 実は息子も娘もいて、娘は今でもWEリーグでサッカーを続けています。子どもが小さい頃は審判もしていましたね。

社内の説得や意見を通していく中でご苦労されたことはありましたか?

会社に対しては、「町田酒造の活動を広げるひとつのきっかけとしておもしろいんじゃないか」ということに加えて、お酒の展開をしていくためにコラボ商品などもやっていければということを伝えました。 実際に初年度からコラボ商品を販売できたので、1年目としては良いスタートが切れたと思っています。

大室さんからみたときに町田酒造さんはどのような思いを持っていらっしゃる会社だと感じられますか?

パートナーの権利をしっかり使っていこうといった思いのある企業さんだと感じています。また、窓口である米澤さんの熱量が高いことが非常に嬉しいです。米澤さんは個人でうちのファンクラブに入ってくださっているくらいで、今年の6~7割試合を観にきていただいています。

パートナーでもあり、ファンでもあるのですね!

時期にもよりますが、できるだけ顔を出してスタジアムに応援しにいこうと思っています。今まではテレビで見る程度やチケットがあるからくらいでしたが、会社としてやるだけではなく、自分としては会社側じゃないところからも体験してそこから会社に要望できることもあるかなと。結局のめり込んでしまいましたね(笑)

クラブさんとしても、そこは非常にポジティブなことでしょう。

そうですね、とてもありがたいと思っています。 もう一つ嬉しいこととして、ゼルビアは消費者向けの商品やサービスを展開しているパートナー企業様が多くなく、コラボ商品等の取り組みが少なかったんです。 町田酒造さんのようにコラボ商品が出せると非常にインパクトがあり、ファンやサポーターのが喜ぶ反応がすぐ分かりますし、クラブのモチベーションにもなります。

両者ともやりたいことを同じくらいの熱量で取り組まれていることが、うまくつながっていっている要因なのかなという印象を受けました。

私たちは、クラブとしてやりたいことをどんどん提案させてもらっている感じかもしれないです(笑)
うちからもこれ大丈夫ですかね、無理って言われるかな…と思いながらアイデアを出していることもありますね(笑)

実際にパートナーとなって感じたことはありますか?

ゼルビアのファンの人たちは、互いに近い関係にあるのかなと思いましたし、とにかく皆さんがクラブのことを好きだという気持ちを感じました。勝っても負けても、そういう想いが根本にあるのだろうなと思います。

ゼルビアのファンの方はすごく熱いですし、クラブを愛する気持ちが強い印象がありますね。

以前、大友社長からこれまでのことやこれからのお話を聞かせていただきましたが、他のスポーツよりも地域の人達に支えられていると感じる部分が大きいです。

社外からの反応はなにかありましたか?

一つは、奄美大島旅行で工場に寄ってくださったゼルビアファンの方が「パートナー企業さんありがとうございます」と言ってくださったことがありました。また、店舗にゼルビアさんのグッズを飾っているのですが、地元の方々が「なぜ町田ゼルビアのものがここに?」と気にかけてくださることがあり、そこから話が弾むきっかけになることもあります。

町田酒造さんの存在を知っていて行く人、たまたま出向いた先でゼルビアを応援していると知る人、双方に効果があるというのはすごいですね。

自分も関わるようになってから、「焼酎は町田酒造さんのものを飲んでいます」と言われることも増えてきました。
余談なんですが、実は大友も奄美大島出身で、そこのつながりもありますよね。
もともと大友社長が奄美大島出身で、常務も共通のつながりがあったんですよ。これもひとつのきっかけでしたね。

社内では何か反響はありましたか?

東京の営業所には4名従業員がいるのですが、これまでサッカーのことは知らなかったけれど、この取り組みがきっかけでサッカーを好きになっていった者がいますし、選手のファンにまでなっていって、かなりのめり込んでいます(笑)

そのようなきっかけでサッカーに興味を持つようになるというのは、クラブとしてもとても嬉しいですね!

営業所がある鹿児島は、他のリーグや競技のチームがあったり、部活動も比較的強いチームが多く、スポーツ自体とても盛んです。 その中で、社内のショップにゼルビアさんのブースを作ってもらったので、0だったところから一歩踏み出した感じはあります。鹿児島の本社まで巻き込んだ取り組みは、これからの課題だと思っています。

まだ2年目というお話がありましたけど、まだまだこれからというところもありますね。

これからですね。ただ生産数については去年よりも増えているし、来年も増える予定もあるので、そういうところではこの商品が町田エリアで認識されつつあります。社内外のポジティブな反応はありつつ、まだまだこれからというところもありますが、効果が見られていると感じますね。

先ほどもお話いただいたコラボ商品について、どんな商品を出されているのか簡単にご紹介をお願いいたします。

この商品はゼルビアさんの「天空の城野津田」というフレーズをお借りして、ラベルと瓶の色をゼルビアさん仕様に変えました。中身は黒糖焼酎”里の曙”の18度タイプで、町田市のみでの販売です。基本的には町田の酒販組合に加盟している酒屋さんが販売している状態で、それ以外ではホーム戦のイベント等で販売しています。

黒糖の焼酎にあまり馴染みがないのですが、どういうものなのでしょうか?

商品自体は芋焼酎や麦焼酎などと同じカテゴリーです。 法律では黒糖は焼酎の原料として認められていないのですが、奄美群島で米麹と併用する場合のみ認められています。糖質0・プリン体0と健康を気にする方にもとてもお勧めです。 今年の9月には、こうした取り組みの結果から、町田の名産品として3年間のお墨付きをいただくことになりました。

ゼルビアをきっかけに商品を知ってもらい、どういう商品か分かってくるともっと知ってみたいと思います。

そうやって色んな人に商品を知ってもらえるのは嬉しいです。今はゼルビアさんのファン・サポーターの方が「美味しかった」とか「それって何?奄美大島ってどこ?」と声をかけてくださるので、つながっている感じがしますね。あわよくば、焼酎から入ってゼルビアさんを知っていただくのもいいなと思っています。

大室さんに質問なんですが、元々toCのパートナーが多くない中で、こういった話をご提案されたのはどちらからだったのでしょうか?

もともと最初の契約の際に、コラボ商品を作りたいという話は出ていました。その中で、実際にファンサポーターの手に取って飲んでもらいたいという部分が強かったので、ブースを出していただいて試飲会をしました。
「○○に売っています」とクラブからリリースを出しても購入までにはハードルがあるので、試合会場ですぐ買えるようにして飲んでもらう機会を作るといったところは去年と今年にかけて進行しています。

今見ていると他の商品は青色はあまりないですね。

青っぽいのはあるんですけど、これ自体は夏限定のもので、常に出しているわけではないんです。お話をさせていただいた中で商品にするならこのボトルでゼルビアさんに合うのではないかというところではありました。

元々青色のボトルがあったところに似せた感じなんですね。

そうですね。この商品も数年前から販売していたのですが、売り悩んでいたところがあったので、正直コラボさせていただいて助かっている部分もあります。売り上げに関しては好調と言えると思うので、今後も存続していけるんじゃないかと思っています。

町田での販売店舗がいくつかある中で、そういった営業は大室さんも一緒にお手伝いされたりするんですか?

そこはもう米澤さんに動いていただいています。今後は少しずつ、飲食をやられているゼルビアのパートナーさん同士をお繋ぎさせていただいてご案内できればと思っています。ファン・サポーターが集まる飲食店などに置いていただければいいなと。

ファン心理からすると、間違いなく飲むだろうなと思いますね。ゼルビアさんとの関係性も3年目、4年目となっているともっと大きくなっていくかなというところですかね?

そうですね。元々町田酒販組合さんもこれまでは接点がなかったんですがゼルビアさんの方からご紹介頂いて接点を作っていただいたところなので、そういった部分でも町田市からさらに発信していきたいというのはあります。

最後のご質問ですが、今後こんなことを一緒に出来ればということがあればそれぞれにお伺いしたいと思います。町田酒造さんいかがですか?

一つは、今の取り組みを定着させていって町田から発信できるようなことを作っていきたいと思っています。今回名産品に登録されるということもあり、これをきっかけに少しでも増やしていきたいです。その先として飲めるお店も増やしていきたいので、継続して、1年、2年で終わらないようにしなくてはいけないと思います。
あとは、まだ具体的ではないのですが、島との交流も実際にできたらいいなと思っています。プロチームとのなんらかの交流ができて、奄美大島の人たちが喜んでくれたら嬉しいです。お酒は20歳以上なので、どうしても年齢が限られてしまう部分はありますが、そうじゃないスポーツの部分では子どもたちとも交流していきたいです。

すてきなお考えですね。

野球のキャンプのように、とまではいかなくとも、サッカーを通した島民との交流になにか携われればいいなと思っています。

ありがとうございます。大室さんからはいかがですか?

米澤さんがおっしゃったように何か一緒にできると面白そうだなと思います。2年ご一緒させていただいてある程度、町田酒造さん=ゼルビアのパートナーという認知がファンサポーターの中でも広がっていると感じています。

”勝利の美酒”という1つのパッケージになりそうですし、お酒好きな選手を使ってPRの動画を作ってみるのもよさそうですね。

あとはクラブがタイトルを取ったときには限定ラベルをつくるとかもおもしろいなと思っています。よくある“昇格したら限定のラベル”ができると嬉しいですね。

たしかに、昇格したときに何かを食べたり飲んだりするという印象はあまりなかったので面白いですね。今のお話を伺って米澤さん、いかがですか?

全勝していただくと売上もあがると思うので、ぜひ。ただそうなると、うちの売上よりも試合の結果の方が気になってしまうかもしれないですね(笑)

ファンの方たちも勝ったらこれが飲めるぞとなれば楽しみになると思いますし、お酒という切り口はありだと思いますね。 最後に、ファンの方や他のスポンサー企業さんに向けたメッセージをお願いします。

試合に勝っても負けても、試合後は次に向けて里の曙で楽しんでもらえればと思います。

大室さんからもお願いいたします。

ゼルビアの試合後にぜひ飲んでいただきたいですね。町田酒造さんのお酒を飲んでいただけることが私達の喜びでもありますので!

勝利の美酒に酔いしれて、ゼルビアさんと町田酒造さん、ファンの皆さんがより良い関係性になっていけることを期待しています。 本日はありがとうございました!

社名:町田酒造株式会社

カテゴリー:オフィシャルクラブパートナー

業種:奄美黒糖焼酎の製造販売

代表取締役社長:平島 将

公式サイト:https://satoake.jp/

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