第18回:株式会社リップルコミュニティ

複数クラブのパートナー参入は「サッカーを文化に」するため

パートナー様へのインタビューを通して、クラブとの取り組み事例の共有や各パートナー様の想いを感じていただき、より良いパートナーシップを築くための参考にしていただくインタビュー企画です。

今回のインタビューは、トップパートナーとしてFC町田ゼルビアをサポートされております、株式会社リップルコミュニティ様へのインタビューです。

インタビューはパートナーズシップの運営を行うPSI(プラスクラス・スポーツ・インキュベーション)がオンラインで行っております。

目次

最初に、リップルコミュニティさんを設立された経緯や事業内容について、教えてください。

私自身、これまで様々な企業で働く中で、年齢や学歴などが障壁となって社員の実力が評価されない状況を経験し、疑問を感じていました。その経験を通して「どんな人でも挑戦できる環境をつくりたい」という思いから、「楽しむ。」を企業理念に掲げ、2018年に設立しました。 事業内容は企業の営業支援事業とコンサルティング事業を行っていて、そこに関わる事業であればグッズの制作であっても、後述する農業であっても、どんな分野でも行うことができるような体制となっています。

非常に幅の広い事業展開をされていらっしゃいますよね。ゼルビアさんのパートナーになったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

2022年の12月に東京ビックサイトで行われた展示会に行ったんです。目当ての展示は先ほども申し上げた農業で、ついでに他も見てみようと足を伸ばしたところ、たまたまゼルビアさんも出展されていたので名刺交換をしたのがきっかけです。 弊社はもともと、湘南ベルマーレさんのパートナーをさせていただいているのですが、ベルマーレさんに「他チームのスポンサーもしていいのだろうか」と聞いたところ、「スポンサーが増えることでサッカー界全体が盛り上がると思うから、ぜひやってほしい」というお話がありました。

素晴らしいご提案ですね。

ゼルビアさんは、2022年から代表取締役社長兼CEOにサイバーエージェントの藤田さんが就任されたり、高校サッカー界の名将黒田監督を招聘したりして、近年とてもおもしろい試みをしてるなと思っていたんです。それもあって、ぜひパートナーという立場でゼルビアさんを応援したいと思いました。湘南ベルマーレさんのパートナーとしてこれまでグッズ開発や製造なども行ってきたので、ゼルビアさんでもこうした経験を活かすことができるのではないかと考えたんです。

リップルさんがパートナーとして参入することになり、山川さんはいかがでしたか。

2回目の打ち合わせでトップパートナーに参入することを決めていただき、めちゃくちゃびっくりしました。トップパートナーは正直大きなお金が動くので、まずはクラブパートナーから参入していただき、通常短くても2年くらいは関係性を構築してからトップパートナーになっていただく企業さんがほとんどです。まさか2回目の打ち合わせで即決していただいて、とても嬉しいことなのですが営業メンバー全員がびっくりしすぎてどうしようという気持ちでした。
ゼルビアさんのファン・サポーターの皆さんは、新体制で上を目指そうとしているチームを全力で応援してくれるじゃないですか。そんなチームのパートナーになったらすごく楽しそうだなあと感じて(笑)。パートナーになるためのコストよりも「楽しそう」が上回ったので、「やります」と即決しました。

あまり例のないスピード感で決まったのですね。ありがとうございます。

次の質問ですが、山口さんはもともとサッカーが好きだと伺いました。サッカーへの思いや、パートナーになって感じたことなどはありますか。

そうですね。日本だとW杯を観る人は多いと思うんですけど、サッカーが4年に1回のイベントのようになっているのが、私としてはすごくもったいないなとずっと感じていました。
私自身、海外の試合を観にヨーロッパなどに行くことがあるのですが、ヨーロッパって街全体でチームを応援しているんですよ。地域の人にとってサッカーはとても身近なもので、生活の一部、文化になっているのがすごくいいなと。日本では今年Jリーグが30周年を迎え、現在は各地にクラブチームがありますが、まだまだW杯しか観たことがない人や、サッカー自体を観戦したことがない人もたくさんいる。だからそろそろ日本でも、サッカーを文化にしていきたいんです。そのために、サッカー界だけでは手が回らないところを、パートナーとして協力していきたいと思っています。

パートナーとして日本のサッカー界に貢献していく、というのは非常に素晴らしいお考えだと思いました。地域のために一つのクラブを支援していく企業様も多くいらっしゃいますが、リップルコミュニティ様のような想いを持つ企業様が増えていくことで、日本のサッカー界やスポーツ業界全体を盛り上げていけると思います。

実際にパートナーになられて、社内からはどのような反応がありましたか。

好意的なものが多かったですね。「Jリーグはあまり観る機会がなかったけど、ゼルビアさんの試合を観に行きます」「試合、楽しかったです」という社員もいました。そういった声をもっと広めていけたらいいですね。

社外からの反応はいかがでしたか。

2023年度、湘南ベルマーレさんのユニフォームパートナーになったあとに、ゼルビアさんのトップパートナーへの参入を決めたので、ベルマーレさんのファン・サポーターからは「ショックだ」という声が正直ありました。「サッカーを文化として日本にも浸透させたい」という気持ちでゼルビアさんともパートナー契約させていただいたので、そのことを双方のサポーターの皆さんにご理解いただきたく、SNSを通じて皆さんからの質問や意見に可能な限り対応しました。

山川さんにお伺いしたいのですが、リップルコミュニティさんがゼルビアさんのパートナーになると発表があった際、ゼルビアさん側にはどのような反応があったのでしょうか。

トップパートナーに参入してくださる企業さんは多くないので、ユニフォームのロゴも毎年3,4箇所が空いている状況でした。今回リップルコミュニティさんに参入していただき、ゼルビアのファン・サポーターも大変喜んでいます。SNSなどでもポジティブなコメントが多く、サポーターの皆さんに対する山口社長の真摯な対応や、サッカーに対する熱い思いはゼルビアサポーターにも伝わったと思います。

ありがとうございます。リップルコミュニティさんのパートナー参入で、日本のサッカー界全体にとってもプラスの影響が期待できそうですね。

次の質問ですが、これからリップルコミュニティさんとゼルビアさんで実施を予定しているアクティベーションなどがありましたら、お伺いできればと思います。

4月8日に「リップルコミュニティマッチデー」を開催する予定です。ハーフタイム抽選会の他にも、リップルコミュニティさんにブースを出していただくなど、ファン・サポーターの皆さんと一緒に楽しめる企画を色々と検討しています。

ファン・サポーターに楽しんでもらうところは、リップルコミュニティさんの企業理念である「たのしむ。」に通じるものかと思います。山口さんは、ファン・サポーターがどのように楽しんでくれたらいいなとお考えでしょうか。

ゼルビアサポーターだけでなく、マッチデーに来てくださった方全員が楽しんでくれたらいいなと思います。例えば、これまでサッカーを観たことがなかったけど、友達などと一緒にたまたま観に来てくれた方が「楽しかった」と感じてくれたら嬉しいです。もちろん、いつも応援してくれるサポーターの皆さんにも「今日は楽しかった」と思ってもらえるようなお手伝いができればと思います。

ありがとうございます。パートナーシップを結ばれてまだ期間が短いので、これからの活動が楽しみですね。

最後に、今後ゼルビアさんと一緒に行っていきたいことをお聞かせください。

今後、弊社ではスポーツマネジメント事業と芸能事業の立ち上げを行う予定です。日本のサッカー選手がもっと海外で活躍できるチャンスをつくりたく、活躍している選手がメディアに取り上げられたり、海外リーグに挑戦できるようなサポートをしたいと思っています。また、先ほど山川さんのお話しでもあったように、チームがトップパートナーを獲得するって難しいんですよね。なので、パートナー参入を増やすお手伝いも出来たらいいなと思っています。

山川さんからは、今後リップルコミュニティさんと一緒に行っていきたいことや展望などはありますか。

Jリーグ全体を盛り上げるきっかけの一つとして、私たちゼルビアを使っていただけたら嬉しいです。リップルコミュニティさんがゼルビアのパートナーとして挑戦してみたいことの実現に向けて、しっかりとコミュニケーションを取っていきたいですね。お金を出してもらい、広告を掲載していただくだけではなく、よりお互いの成長に繋がるような取り組みのご提案をしていきたいです。そうしたことが、さらに他の企業さんへ展開できたり、リップルコミュニティさんとベルマーレさんとの取り組みに繋がったりしたらとても嬉しいです。引き続き、これからもよろしくお願いします!

ありがとうございます。 リップルコミュニティさんと共に、これから様々な取り組みを行っていくことが楽しみです。 本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

社名:株式会社リップルコミュニティ

カテゴリー:トップパートナー

業種:コンサルティング、営業支援

代表取締役社長:山口龍佑

公式サイト:https://ripty.jp/wp/

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